3年前の今日は何の日

11月18日の思い出（Facebookより）

ファンベールポイは、この年の8月に偶然YouTubeで見かけて衝撃を受け、考案者のシンガポール人の方にコンタクトを取り、使用許可をとり、製作法を教えて頂き、取り組むことに。

製作も簡単ではなく、取り扱いもなかなか慣れず難しくて、夏の間はあちこちにアザを作りながらひたすらポイの扱いを練習しました。

並行して、振付も悩みまりながら創作。歌舞伎や日舞の鏡獅子を何度も見て、ストーリーを振付に落とし込む事に力を注ぎました。

登場を板付ではなく、敢えて師子の精が宴の場に舞い降りる様子を取り込み（原作には無い）小走りからジャンプする入りにしたり、小姓弥生に師子の精が乗り移り、別人のように豹変する瞬間の動きや目配せの変化、歌舞伎や日舞で頭を振る部分をファンベールポイを回す事で表現するなど、試行錯誤を重ねました。

衣装をどうするか悩んでいた時、運良く着物リメイク作家さんが作った衣装を譲って頂ける事になり、イメージ通りの衣装も購入する事が出来ました。

本番はパーフェクトとはいかない出来でしたが、3ヶ月半取り組んだ集大成にはなったかなと悔いなく踊り切る事が出来ました。獅子頭のシーンでファンベールポイを解放し回した瞬間の客席からのどよめきがわすれられません。

終わった後、審査員の方から嬉しいお言葉を沢山頂き、心から『チャレンジしてよかった』と感動が湧き上がってきました。

この曲はこの後、ロシアで開催されたSHAMADANとCairo Mirage、ふたつのコンペティションでも踊りました。SHAMADANでは1位を頂き、Cairo Mirageではフュージョン部門エントリーが私1人だった為、競技にはなりませんでした。

海外でも自分の振付で、日本のモチーフを使ってチャレンジ出来たことは良かったと思っています。

もう2年以上踊っていませんが、また掘り起こしをして更にブラッシュアップして出せる日が来ると良いなぁと思います😊