あれから4年

あれからもう4年。

あの日は台風で、イベント自体の開催が危ぶまれてて、強風と雨の中、午前中は会場の八十山美術館でリハーサルと会場のセッティング、打ち合わせをしました。

だけど開演時間が近づくにつれ続々とお客様が集まり、気がつくと60席が満席になり、新聞社やテレビ局からの取材クルーの方々までお見えになり、会場は超満員。

ナレーターの方が味のある口調で物語を読んでくださり（原稿は全てわたしが書きました）、それに沿うように踊りが進行していく。出だしは【越天楽幻想曲】、それから月の光で『育まれ』、New Asiaで『恋を知る』、Ayez El Haaで『運命の残酷さと叶わぬ想いの苦しみ』笙の盤渉調調子で『こころを遺す、忘却』をもって月に昇天する。そんな構成でした。世界的洋画家八十山和代さんが描いている竹の大作を背景に、心がぐんぐん絵の世界に引き込まれて行くような感覚で、かぐや姫の心が降りてきて憑依されるような不思議な感覚でした。

舞はAyez El Haa以外は全て即興で舞わせて頂きました。

お客様は皆様真剣に見入って下さり、中には涙を浮かべたり啜り泣いて下さる方もおられました。

誰しも生を授かり生きる中で、経験した事がある『想い』が共鳴すると心が動くのでしょうか。美術館自体が八十山さんの素晴らしい作品（全て竹を題材とした絵）に囲まれている空間だからこそ、余計にお客様の心がぐっと惹き込まれていったのかもしれません。

この時は鷺娘を踊った時のような不思議な感覚がわたしを包んでいました。頭より先に身体が勝手に動かされているような。自分ではない別の人格の心が支配してるような感じです。

あれから4年、今だったらどんな風に表現するだろう？Facebookの思い出に上がってきたこの記事を読んで、ふと思いました。

最近、【鷺娘】も時々舞うようにしています。朝練の時時々、即興で。

【かぐや姫】もそんなふうに時々舞ってみようかな。

今の自分なら、どう舞うだろう。

ちょっとわくわくしたような、少し不安なような複雑な気持ちです。

.

. 

.

.

#石川県

#八十山美術館

#かぐや姫

#かぐや姫の物語 

#ベリーダンス

#和ベリー

#即興ダンス

#ベリーダンス即興

#鷺娘

#孟宗竹林図

#小松市

#bellydance