シリーズ化された夢③
今朝の夢も、シリーズものだった。
今回は【飛ぶ】シリーズのニューバージョン。
ー夢の中で、私は数人の友人たちと一緒にいた。
(この前の部分は失念してしまった)
けれど今思い返すと、
その人たちは現実の知り合いではなく、
夢の中でだけ「友人」として存在していた人たちだった。
場所は、道端なのか建物の中なのか曖昧な空間。
私たちは談笑していて、その目の前には、
凝った造りの、素敵な古民家があった。
その古民家の敷地の一角の、
小さな物置のような建物の中からは、
そこに住んでいるらしいおじいさんが
何か作業をしている音が聞こえてくる。
柵越しに、人影がゆらりと動くのが見えた。
しばらくすると、友人らしき女性が二人、ふいに外へ歩き出す。
私ともう一人がその後を追い、
「桜を見に行くんでしょ?」と声をかけると、
「そう」と答え、4人で桜を見に行くことになった。
狭い車道を越えると木がたくさんあり、
その先に公園のように開けた場所があり、
そこにはたくさんの桜が咲いていた。
現実のソメイヨシノよりもずっと濃いピンクで、
カワヅザクラのような、生命感の強い色をしている。
満開に近いその桜は、ただ美しく、
去年追いかけた桜と同じく鮮やかだった。
去年現実に見た景色がそこにはあった。
桜を見たあと、私たちは丘のような場所を登る。
そしてなぜか、そこで私たちは
アトラクションのようなものに挑戦することになる。
坂か、はしごのようなものを、私は白い日傘を差して登っている。
風で傘が煽られるから、紐のようなもので
手に繋いで飛ばないようにしている。
高いところまで登ったその構造物は、巨大な脚立のような形をしていた。
はしごを二本合わせたような構造で、ジェットコースターの土台のような質感。
高さはマンションの7階、8階ほどだろうか。
右手には広がる海、左手には芝生のような穏やかな風景。視界が一気に開ける。
頂点に立ち、下を覗き込むと、むき出しの地面と海が見える。
高所恐怖症なので足がすくみ、怖くて柱にしがみつく。
背中と腰がゾワゾワする。
風は強く、構造物全体が大きくしなる。
鉄ではなく、ファイバーや硬いゴムのようなしなやかな素材でできていて、
しなっては戻り、しなっては戻るたびに、
そこにしがみつく自分の体も大きく揺れる。
怖い。
あまりの高さに目がくらむ。
持ち手にしがみつきながら、ただ耐えている。
一緒にいた友人が「大丈夫?」と声をかけてくれる。
その後、私は意を決して言った。
「行くね」
脚立の足の一本を両手で握りしめる。
その足は、棒高跳びの棒のようにしなる素材で、地面までビヨーンと伸びている。
一気に落ちる。
ものすごいスピード。
ものすごい高さ。
怖い。
けれど無事に地面へ到達する。
終わりかと思いきや、今度は逆バンジーのように、
着地した刹那、一気に上へ引き上げられる。
地面からビルの6階、7階の高さまで、ヒュンと上がる。
そして、ふわりと降りる。
それを何度も繰り返した。
地上にはスタッフのような人たちがいて、見守っている。
さっきまで上で励ましてくれていた友人も、
なぜか地上にいて、「すごい、できたじゃん」と言ってくれる。
怖い。
でも、楽しい。
上がるときは鋭く、速く。
降りるときは柔らかく、浮遊するように。
その感覚が、心地いい。
5回か6回ほど繰り返したあと、最後に地面に着地する。
スタッフはまだ続けられるような空気を出していたが、
私は棒を握りしめた手の限界を感じていた。
手が痛い。もう体重を支えるのは無理だ。
もしこの手から力が抜けたら、落ちて死ぬ。
「もういいや。十分」
満足して、終わることを選んだ。
あれほど怖くて、しがみついていた最初の自分が嘘のように、
恐怖を通り抜けたあとの、すっきりとした感覚が残っていた。
身体にはまだ、浮遊感が残っている。
「怖かったけど、楽しかった」
そう友人に伝えているところで、目が覚めた。
時刻は5時25分。
やらかした、と思って飛び起きる。
今朝はいつもより早い、6時から朝練だ。
枕元では、うさぎのきなこが撫でてもらうのを待っていたが、
「ごめん、時間ない」と声をかけて、急いで支度をする。
ノーメイク、髪だけ何とかお団子に結い、
日焼け止めを塗り、マスクをして、家を出る。時間は6:40。
スタジオへ向かう今も、あの浮遊感はまだ体に残っている。
地面から空へヒュンと上がり、空から地面へふわりと降りる、
あの不思議な感覚。
怖さと楽しさが混ざり合った、あの感覚を、
私はまだ少し、体の中で味わっている。
飛ぶシリーズの夢は、余韻が楽しい。
リアルな浮遊感と、非現実的なシチュエーション。
そういえば少し前に見た飛ぶ夢は、
大きな蝙蝠傘で月面を浮遊するみたいに飛んでたっけ。
飛ぶシリーズ、また次回が楽しみだ。
※2026年3月28日 note記事より
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