夢のような現実で始まる朝

2026年3月11日。


また夢を見た。

あの【シリーズで現れる夢】の一つ、トイレの夢だ。

私はどこかの土地でトイレを探していた。


日本ではないような、でもどこか現実にもありそうな場所。

入るとそこは、トイレというより大きなロビーのような空間だった。

ゆったりとしたソファーが並び、人々がくつろいでいる。

なぜか男性もいる。


そのスペースを抜けると、トイレの個室が現れる。

だが現実のように整然と並んでいるわけではない。

とても広い空間に、ランダムに個室が配置されている。


扉を開ける。

けれど使えない。

空いていたと思ったら、誰かに先を越される。


また別の扉を開ける。

そこも使えない。


私は広い空間を歩き回り、使えるトイレを探している。

やっと空いているエリアを見つけた。

だがそこはすべて和式だった。

しかもあまり清潔ではない。

これでは使えない。

そう思い、また探す。


別のルートを見つけて進んでいくと、

そこにも個室がある。

だが奥に大きなくり抜き窓があり、

通りに立つ人たちが見える。


距離は遠い。

それでも、見られている気がする。

そこも避ける。

私はぐるぐるとトイレを探し回る。


その時ふと思う。


「これ、夢でよく見るやつだ」

夢の中で、そう思う。

本当に夢で見たものとそっくりだと思う。

そしてその夢は、トイレだけでは終わらない。


私は逃げている。

ある人たちから逃げていた。

世間一般の常識。

世間一般の考え方。

世間一般の倫理観。

そんなものから逃げていた。


なぜこの設定になったのか分からない。

そのドラマを見直したわけでもないし、

普段思い出すこともない。


けれど夢の中で私は、

昔見たあるドラマの主人公の立場になっていた。

私は少年と一緒に逃げていた。



はっと目が覚める。

時計を見る。

6時45分。

ああ、やってしまった。



本当は5時に目を覚ましていた。

けれど朝の空気がとても冷たく、起きる勇気が出なかった。

毛布にくるまり、もう少しだけと思って目を閉じた。

そのまま眠ってしまっていたのだ。


急いで飛び起きる。

着替え、顔も洗わず家を飛び出す。

完全に遅刻だ。


車に乗り、エンジンをかける。

すると窓ガラスが真っ白だった。

凍りついている。

気温2度。


ワイパーでこすっても落ちない。

エアコンの霜取りを最大にする。

それでもなかなか溶けない。

こんな急いでいる時に。

イライラしてしまう。


まるで夢の中のようだ。

また夢の中のようだと思う。

でもこれは現実だ。


ワイパーを動かし、霜をこすり落とす。

ガリガリと音がする。

少しずつ剥がれていく。


その瞬間、とんでもなく明るい朝日が目に飛び込んできた。

驚くほど眩しい。

太陽が大きい。

本当に夢じゃないのか。

何度もそう思う。


そう思いながら、車をスタジオへ走らせる。

スタジオに着く。

7時20分。



ああ、20分も遅刻してしまった。



痛む身体。

冷たい床。

私はストレッチをしようとカバンからテニスボールを取り出す。


その瞬間、嫌な予感がする。

ああ。

またやってしまった。



お財布がない。

昨日出かけた時、カバンを変えていた。

お財布を入れ替えるのを忘れていたのだ。



悪い夢みたいだ。

夢だったらどんなにいいだろう。

でもこれは現実。


仕方なく、まだ寝ている家族にメールを送る。

「本当にごめん。

起きたらスタジオまでお財布を届けてくれないかな」

スタジオの地図を添付する。



そんなこんなで。

現実のような夢を見て、

夢であってほしいような現実で始まった水曜日の朝。



痛む身体で、私はスタジオに立っている。



さあ、今日も土台を見直す時間。

なかなかうまくいかず、

暗礁に乗り上げているように見える。



それでもいい。

ほんの髪の毛ほどでもいい。

微生物ほどの大きさでもいい。

前に進みたい。


Bellydance Najm Fukuoka

ベリーダンス ナジュム福岡 -福岡のベリーダンス教室-

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