夢の中で日記を書く朝

帰宅が遅かった日の翌日の朝練は、起きるのがかなり大変だ。


水曜日。

宗像のクラスから1時間15分運転をして、福岡市内の自宅へ。22時20分に帰宅。

そこから食事、入浴、翌日の支度。

そして少しだけ、ぼーっとする時間。

気がつくと、就寝時間はたいてい1時30分頃になっている。


そこから5時起床。


アラームは5時、5時15分、5時30分、5時45分、6時と何段階にもかけている。

たいてい一度目は目が覚める。

しかもアラームが鳴る直前に。

4時50分、4時55分あたり。


私はここで、必ず一度目を覚ます。


だけど、まだ4時台という安心感と、ここ数日の寒さ。

つい毛布にくるまって、もう一度目を閉じてしまう。


そこから先のアラームは、ほとんど記憶にない。

鳴っているはずなのに、無意識に止めているらしい。

そして大抵、この時間帯に夢を見ている。



今朝の夢には、かつて数回だけお目にかかったことのあるダンス関係者の方と、もうご縁がなくなって数年経つ方が出てきた。


どうやら夢の中の私は、彼女たちに不義理を働いていたらしい。

不義理というのは、約束のダブルブッキング。


彼女たちと約束していた時間に、私は間に合わなかった。

お詫びをしようと近づくと、二人はひどく不機嫌だった。


「いつも対応が雑だよね」


目も合わせず、険悪な空気で怒られる。

まあ、当たり前なのだけれど。


そこになぜか妹と、妹の彼も現れる。

今、妹は既婚者で、この彼と結婚している。


夢の中で二人は結婚しておらず、スケートデートに行くらしい。

現実の妹はスケートなんてしないのに、

動きやすくて濡れても目立たない服を選びながら、私に失望したような顔を向けている。


全く関係のない三人が、同じ夢の中にいる。


そして、細かいところは忘れてしまったのだが、

夢の中の私は、なぜかメモを取っていた。

夢日記。


夢に出てきた出来事を書き留めているのだ。

夢の中の私は、この出来事を夢だと認識していて、

「あの人とあの人が夢に出てきた。夢の中で不義理して怒られた。この夢を書き留めておこう」

そんなふうに思いながらメモを取っている。



ーなんともややこしい。



夢の中で夢だと認識しながら、夢日記をつけている。

そしてそのメモを取る行為を、夢の中の私は現実だと思っている。



だから私は、自分が寝ているとも、夢を見ているとも思っていない。

現実の時間の中で、夢に出てきた出来事を記録していると思い込んでいる。



はっと目を開けると、6時20分。



ーやばい。



もう、とっくに支度をしていなければならない時間だった。

慌てて飛び起きる。


撫でてほしくて近くに来ていたウサギのきなこに

「ごめんね、撫でてあげる暇がないよ」と言って、頭をひと撫で。

そして、マットレスを片付ける。


慌てて支度をしながら、私はさっきまで見ていた夢を思い返す。


……あれ?

メモしていなかったっけ?


ふと、そう思う。

だが、メモをしていたのは夢の中での出来事だ。


完全に夢と現実がごっちゃになっている。


最近の私の夢には、少し変わった特徴がある。

夢の中で起こっている出来事を、夢の中の自分が

「これは夢だ」と認識しているのだ。


そして、こう独り言を言う。

「ああ、この夢、前にも見たよね」


あるいは、


「前に見た夢と同じ出来事が起こっている」

まるで夢がシリーズもののように続いている。


この手の夢には、少し注意が必要だ。


夢の中で「これは夢だ」と思っているとき、

私は半分覚醒している状態になっている。

身体は眠っているのに、意識だけが起きている。


そのせいか、

起きているような感覚があるのに、実際にはまだ眠っている。

だから、うっかり寝過ごしやすいのだ。


そしてもう一つ。


夢の中で現実のように考えたり行動したりしているせいか、

目が覚めたとき、どっと疲れを感じることがある。

まるで、すでに一日を終えた後のような疲労感。


朝、目を覚ました瞬間から、

もう、一日分のエネルギーを使い切ってしまったような感覚になるのだ。


だが、夢の中で過去の夢を振り返り、

「ああ、そうそう。このシーンあったよね」

などと、夢のシリーズものの続きを見ているように感じるのは、なかなか面白い。


夢の中で、夢の記憶を思い出しているのだ。


不思議な感覚だが、どこか懐かしくもあり、

妙に納得してしまう瞬間でもある。



そしてそんな夢を見たあと、

また続きを見てみたい、などと思ってしまう自分もいる。


こんなふうに、今日も私は

おかしな夢のシリーズに翻弄されながら、危うく遅刻しそうになった。


今、車はスタジオへ向かっている。

春が近づき、夜明けが少しずつ早くなってきた。

朝焼けの空を見ながらの早朝の運転は、どこか心地がいい。


まだ空気はとても冷たく、

ハンドルを握る指先は凍えるほどだ。

それでも、春はもうすぐそこまで来ている。


あと10日もすれば、

きっとどこかから桜の便りが聞こえてくる頃だ。


さあ、今日も一日が朝練から始まる。

できない自分と向き合う時間。

それでも、1ミリでも前へ進めたらいい。


そんなことを思いながら、

車は静かな朝の道を、スタジオへと走っていく


(3月12日 note記事より)


Bellydance Najm Fukuoka

ベリーダンス ナジュム福岡 -福岡のベリーダンス教室-

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