整える日
久しぶりに、拭き掃除をした。
去年の11月頃から、私が住むマンションでは、
壁や共有部分の床、ベランダの補修工事が続いていた。
足場が組まれ、作業員の方たちが出入りし、
建物全体は布で覆われ、窓も開けられない状態。
ベランダにあった植物も室内へ移動せざるを得ず、
湿気や落ち葉がたまり、換気もできないまま、空気はどこか淀んでいた。
そこに加えて、コンペの準備に追われる日々。
掃除や断捨離に手をつける余裕もないまま、年を越した。
そして先日やっとエストニア遠征を終え、
帰国してからも落ち着く間はなく、
家でゆっくり過ごす時間すら取れない日々が続いていたが、
ようやく工事も終わり、
私自身も朝練以外に何も予定のない日が昨日今日と続いた。
重い腰を上げ、掃除に取りかかる。
窓を開け、空気を思い切り入れ替える。
そして、床を水拭きする。
たったそれだけのことなのに、
部屋の空気は一変する。
どんよりと淀んでいたものが、
霧が晴れるようにすっと取り除かれていく。
磨かれた床は、神々しいほどに輝き、
家全体が喜んでいるような、
不思議なエネルギーに満ちあふれる。
最初は、リビングのほんの小さなスペースから始める。
そこから少しずつ、
窓枠に溜まった埃、
カーペットの下、
廊下、
お手洗い、
脱衣所、
浴室、
玄関、
キッチンへと、拭き掃除の範囲を広げていく。
一度にすべてをやろうとすると、すぐに疲れてしまうから。
小さなエリアを拭いては休み、
読書をし、お茶を飲み、チョコをつまみ、また立ち上がる。
そんなふうに、無理のないリズムで過ごしたこの2日間。
気がつけば、読書も拭き掃除も、驚くほどはかどっていた。
部屋が散らかり、床がくすんでくると、
心までも荒んでいくような気がする。
イライラが増えたり、ミスが重なったり、
どこかそわそわと落ち着かない。
けれど、部屋を整え、断捨離をし、
拭き、清め、すっきりと片付いた空間に身を置くと、
心は静かに落ち着き、
本当の意味でのゆとりが生まれてくる。
部屋を整えると、
心の中のモヤモヤまでも、
少しずつ整理されていくような気がする。
まだ拭き掃除に取りかかったばかりで、
完全にすっきりしたとは言えないけれど、
こうして休暇の時間を使いながら、
少しずつ持ち物を見直し、断捨離を進めていきたい。
桜が咲く頃までには、
自分の住環境を、
もう一度きちんと整えたいと思う。
住まいを見直し、整え、磨いていくことは、
きっと、自分の内面を整えることにも繋がっている。
ものにあふれた空間では、
心は整わない。
これから冬が終わり、春へと向かう。
季節とともに、少しずつ自分も外へと開いていく。
その前に、きちんと整えておきたい。
住まいも、思考も、そして自分自身も。
新しいことに挑戦し、
自分と向き合う時間を、これからも大切にしていきたい。
※2026年3月19日note記事より
0コメント