4月1日。
朝、目覚める。
前日のストレスを引きずり、
目覚めた瞬間から気分は沈んでいる。
心がざわざわと波立っている。
自己嫌悪や後悔が、頭の中をぐるぐると巡る。
自分でいることに嫌気がさす感覚に包まれて、
ただひたすら気分が悪い。
朝練に向かう。
天気も悪い。湿気がまとわりつく。
肌寒さも嫌いだ。
朝の渋滞、クラクション、サイレン。
すべてが煩わしく、心をささくれ立たせる。
Wi-Fiが繋がらない。
エアコンの温度が合わない。
身体が思うように動かない。
シューズが脱げそうになる。
そんな、どうでもいいはずのことが、
神経を逆撫でし続ける。
踊っていても、集中は続かない。
些細なことに意識が引っ張られ続ける。
動画を確認する。
自分の踊りの稚拙さ、
脆弱さにウンザリする。
そしてまた、イライラする。
それでも、踊る。この繰り返しだ。
ー踊ることをやめない。
私にできる、唯一のこと。
上手いか下手かではなく、出来る出来ないではなく、
唯一「続けること」だけは手放したくない。
どんなに気分が悪くても、どんなにできなくても、私は踊る。
道が凍って危うい朝も、
台風の日も、
体調が悪い日も、
踊ることをやめなかった。
かんしゃくを起こしながら、投げやりになりながら、
ため息をつきながら、失望しながら、1人で踊り続ける。
ーそんな中で、ふと心が緩む瞬間がある。
このドラマのヒロイン(今踊っている曲の)は、
自分自身を嘲笑している。
どうしようもない自分を、
蔑み、時には慰め、
そしてどこかで哀れんでいる。
どうにもならない想いを抱えて、
右往左往しながら、それでも想い続けることをやめない。
それが、今の自分に少し似ている気がした。
ほんの一瞬だけ、心が静かになる。
スタジオの時間が終わる頃、
ようやく少しだけ、この嫌な感覚から抜け出せた。
もっと踊りたい、と思う。
あと少し、あと何回か踊れば、何か掴めそうなのに。
そんな感覚を残したまま、スタジオを出る。
そしてまた明日、私はスタジオでこの答え合わせをする。
外はまだ小雨が降っている。
湿気がまとわりつく、肌寒い空気。
桜が、満開を迎えようとしている。
去年は桜を追って、いろいろな場所へ行った。
今年は、まだ見に行けていない。
今年はこのまま、桜をきちんと見ることなく、
春が終わってしまうのだろう。
※2026年4月1日 note記事より
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