エストニア紀行
2024年11月24日に読了した【エストニア紀行】。いつか行ってみたい国だった、エストニア。スカンジナビア半島を向かいに、バルト海を囲む北ヨーロッパの三国のうちの一つ。前筆したイギリス旅行と同じく、訪れるチャンスがめぐってきそうなのだ。『この国に行ってみたい』と意思を示すと、渡航のきっかけがやってくる。ここ最近の興味深い流れだ。以下、読了時に書いた本の読書記録である。
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【エストニア紀行】
直接と言う訳では無いのだが、昔からエストニアという国にはうっすらとご縁がある。
一つ目のご縁は、高校時代に行ったアメリカへのホームステイ。ホストファミリーのママがエストニア系アメリカ人で、彼女から彼女の母の国エストニアの話を聞いたのが最初だ。ロシアの一地域だった、北欧の小国。どんな景色?どんな文化?どんな言葉?今のようにYouTubeやInstagramで気軽に見たり聞いたり出来なかった分、強く思いを馳せたのを覚えている。
もう一つのご縁は、幼稚園〜小学5年生まで教えていたバレエの生徒が巣立ち、その後外国人の先生に師事してバレエコンクールで優勝し、エストニアに留学したという話を聞いた事。あの子が日本を離れ、遠いエストニアの地でプロダンサーを目指し、日々練習に励んでいるのだと思うと胸が熱くなる。どんな景色を見て稽古場まで通っているのかとか、どんな光やどんな風を感じて感性を研ぎ澄ましているのか、とか。10代の頃に異国で、しかも言葉も文化もまるで違う地に単身で乗り込み夢を叶えようとしている勇気に感動せずにはいられない。
そんな訳で、自分と直接ではないけれどうっすらご縁を感じる国であり、わたしが今学習中のロシア語も通じる国エストニア。興味を持たない、惹かれない理由はない。
本文より引用↓
たぶん一生、追いつきもせず到達もし得ず、ことばに表現し得ることなく、徒に歳月を費やし最後までただ『目指している』だけの、ほんとうは実態もわからない、そういう遥かな対象をもつこと(中略)
それはきっと、ある種の個体に特有の『熱』なのだ。これがなくなれば、おそらく生体としても機能しなくなる。『熱』に浮かされることなく、それを体内の奥深く、静かに持続するエネルギーに変容させていく道があるのではないか。長い時間をかけても。
単純にエストニアへの興味から読み始めた本だが、読んでいくうちに、それだけではなく、作者自身の物事への考え方や感じ方、捉え方にも興味が湧いた。
なかなか自分自身では言葉に変換するのが難しいのだが、自分を突き動かし行動させる『もの』と、この人生の目的と終着点が何かを成し得る為というより、内側から湧き上がる『もの』突き動かされ、右往左往しながら、沢山の失敗や成功を繰り返し、変化していく『プロセス』に意味があるのでは無いかと以前から漠然と思っていたのだが、その辺りがわかりやすく言語化されていると感じた。
旅をして視点を変える。様々な国の風習や言葉や文化を通して、小さく凝り固まった自分のバイヤスや価値観から離れてみる。多様性の中で、渡り鳥の視点で。国や国境は無く、地球という一つの緩やかな球体の、永遠に連続する海と大地。誰もがボーダー無くそこが故郷と言えるたった一つの場所、地球。
エストニア。
いつか必ず、行ってみたい国がまた一つ増えた。
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