呼吸器内科受診
先月14日くらいから、『空咳』が出るようになった。咳だけで、喉の腫れや痛みは無く、熱も鼻水も出ない。明らかに風邪やインフルエンザ、コロナや百日咳とは違う。ただ、時々咳が止まらなくなる。
気になる症状ではあったが、もともとアトピーで喘息持ちのわたしには慣れっこだ。物心つく前から気管支炎や風邪でひどい咳発作に襲われてきた。学校でも、地下鉄やバスの移動でも、寝ている時間までも、容赦なく襲ってくる怒涛の咳発作に耐えてきたのだ。
止まらない激しい咳に、時には吐きそうになり、時には肋骨にヒビが入り、それでも耐え続けた。だから咳には耐性がある。市販の咳止め薬で何とか凌ごう。だが思いとはうらはらに咳は徐々に酷くなり、衝撃で脇腹や背中の筋肉が強張り痛む。肋骨も痛い。夜中90分おきに起こる発作で寝不足が続き、咳止めの副作用も相まって昼間暴力的な眠気を引き起こす。そんなこんなで耐え続けて、はや3週間が過ぎたのだが…。
今週に入って様相が変わったのだ。
発作の頻度はかなり減ったが、咳の威力が増したのだ。咳き込むと大きく息を吐き出す感じになるのだが、激しい咳の後、気管支が狭窄し、息が吸えないのだ。『窒息するかもしれない』恐怖感で余計呼吸が出来なくなる。数秒間ぐぐぐっと息が止まり、ぞわぞわと恐怖を感じたあと、少しだけ呼吸が戻り、吸う。そうすると空気の摩擦でまた喉の咳中枢が刺激され、激しく咳き込み、息が止まる。何とか息をしようと足掻くと空気を飲み込んでしまうのだが、この空気が喉に詰まって上にも下にも動いてくれない。苦しくてもがくと、暫くして嘔吐のように空気を口から吐き出す。この状態が3日続いた。
3日目の昨夜は、就寝して2時間後に発作が来た。突然咳き込み、呼吸が止まる。苦しくてもがくが息ができない。暗闇で一瞬『死ぬかもしれない』と思った。呼吸が何とか戻り、喉に詰まった空気の圧で吐きそうになる。さすがにもう限界だ。苦しくて眠れなくなり、枕元のiPhoneを握り、『喘息 息ができない』『呼吸器内科 福岡市』必死で検索し、今自分が置かれているであろう症状と、近所の病院を調べネット予約をした。
さっさと病院に行けばここまで悪化する事もなかったのかもしれないが、ちょうど感染症が流行っていたので病院に行くのが面倒だった。感染症じゃないと自覚していても場合によっては強制的に検査をされるかもしれないし、病院で移ってしまうことだってあるかもしれない。こういうご時世だからこそ余計病院に行くことに対して躊躇する事もあるのだ。
そうは言いつつも昨夜の発作はチラッと『あの世』が見えそうだったのでそうも言っていられない。ここは大人しく診察を受けて吸入薬を処方してもらうしかない。市販の咳止めでは気道を開く事は出来ない。咳は抑えられても窒息するリスクは減らないのだ。
そんな訳で呼吸器内科受診。
肺の検査、採血、レントゲン。
血液検査の簡易診断ではウイルス感染無し。(アレルギー検査などの細かい検査結果は来週分かる)検査の数値から、喘息の診断が下された。(まぁ分かってはいたが)
ただ、驚いたのは、肺機能検査でCOPD評価が『中等程度のCOPDの疑い』となり、なんと肺年齢92歳という恐ろし過ぎる結果が出たのであった。ただしこれは喘息によって肺機能が一時的に低下しているという事で、治療によって回復する見込みがある評価だと思う。(多分)
家に帰って早速咳発作が来たので、気道を開く吸入薬を試す。咳は止まらないが、うん、少しは苦しい感じが和らぐような?
さすがに92歳にはど凹みしたが、罹ってしまったものは仕方ない。今日から吸入薬と飲み薬で様子を見ていくしかない。暫くは定期的な通院も必要になりそうだ。
0コメント