朝は夢二の詩で
晴やかな朝かな 何か身のうちに 尊きものを感じてあゆむ
竹久夢二
わたしは夢二のこの詩がとても好きだ。
朝、こんな風に晴れやかなときめきを感じられるのは素敵な事だと思う。新しく始まるまっさらな1日を、生まれたての目で初めて世界を見るような、希望と好奇心と夢とわくわくが溢れたきらきらした尊いものに感じられるからだ。
何か良い事が起こりそう。
そんな嬉しい予感とともに、見るモノ全てが完璧に調和が取れて美しく感じられる。朝の光、風、空の色、雲の形、道端に咲く小さな花々、犬を連れて散歩する人たち、木々の木漏れ日や緑、空気の匂い、そしてその調和の取れた美しい世界に存在出来ている自分。全ての人やモノ、事に感謝の気持ちが溢れ、なんとも言えない幸福感に包まれるのだ。今、この平和な世界で穏やかで美しい朝をなんの不安もなく迎える事ができている現実がとてつもなくありがたい事に気付く。
この短い詩が感じさせてくれる完璧な調和。
寝不足だったり、時間に追われてイライラしたり、悲しい事や嫌な事があって塞ぎ込んだり、必ずしも朝が幸福感に満ちているとは限らないし、むしろバタバタと慌しい事の方が多いかもしれない。
だけどそんな時こそ、この詩を呪文のように唱える。そうするとふっと心が緩み、空を眺める余裕が生まれるのだ。
最近は朝をこの詩の気持ちで感じる為に、前日夜から準備を整える事が習慣になった。少しの準備が朝の数分の余裕を生む。朝に感じた感情は午後まで影響する、と思っている。だから出来るだけこの詩の感情を反芻出来るように、【穏やかな】【わくわくする】【感謝を感じられる】ように整えて寝るようにしている。
夜寝るまでの間に
⚪︎翌朝の荷物を整える
⚪︎翌朝の服と靴を準備する
⚪︎部屋を整え、良い香りで満たす
⚪︎洗った食器は食器棚に片付ける
⚪︎トイレと玄関を水拭きする
⚪︎肌と髪のメンテナンスをする
少し時間が掛かるので毎日とは行かないが
やっておくと翌朝の余裕が段違いだ。今宵も明日の朝に備えて整えてから寝ようと思う。
明日も穏やかな朝を迎えられますように。
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