生きものたちの部屋

【生きものたちの部屋】宮本輝 読了。 

 タイトルに惹かれ、初めて宮本輝さんの著書を読んだ。小説ではなく、エッセイである。 

宮本輝さんは、わたしが頭の中でイメージする【小説家】に極めて近いイメージの方だった。 奔放で大胆で神経質で、酒飲みでヘビースモーカー。書けない時かんしゃくを起こして暴れたり、趣味がゴルフだったり。 本書に登場する小説家の生活の断片や、作品を無から生み出す苦悩、モノの見方感じ方など、興味深く読ませていただいた。 最終章は日記になっていて、『なぜ最後だけ日記?』と疑問に思っていたら、阪神大震災の被災体験がしたためられていた。 6434人もの犠牲者を出し、本のタイトル【生きものたちの部屋】を奪い去った震災当日から1月31日までの短い日記。違和感を感じながら読み進めたが、この最終章の追加により、より鮮明に、 生きること、生活すること、家族や周りの人々との日常の何気ないやりとり。【生きものたちの部屋】を意識することができた。 いつか宮本輝さんの小説もよんでみようと思う。

 そして読み終わる頃、オークションで落札した【入江相政日記】が届いた。全6巻。いっぺんに6冊持てないくらい、重い。この入江相政日記は、昭和天皇の侍従長を務めた入江相政が、1935年から1985年9月までほぼ毎日記した日記だ。50年分の日記なのだから重たくて当然か。 今日から1巻目を読み始めることにしよう。


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